アルツハイマー病と認知症

アルツハイマー病と認知症とは誤解されやすいけれども、認知症という概念自体は、厚生労働省が痴呆という用語を、患者またはその家族への心理配慮から改めたものです。現在、痴呆という用語は厚生省および厚生省管轄の役所では一切使われておらず、認知症というのが正規の呼称となっています。アルツハイマー病は認知症を引き起こす脳の神経細胞の変成や変異、あるいは消滅を原因とした脳機能障害ですが、症状として認知症に直結し、アルツハイマー病が認知症を引起しているというケースは相当数に上ります。認知症を発症するアルツハイマー病ですが、未だ根治研究の闘いが続いており、発症した場合は約10年程度かかって段階的に脳機能が低下し、寝たきりの状態にまで進行するケースが多いようです。

アルツハイマー病の由来

アルツハイマー病の病名の由来ですが、1900年代の初頭に欧州の精神科医であるアルツハイマー(オーストリア)が精神科学会において脳機能低下症として症例報告をした事に始まります。この時点ではアルツハイマー病という命名は無かったわけですが、後に認知症を引起す脳神経の細胞の変成、変異を総称してアルツハイマー病と呼ぶようになりました。アルツハイマー病の原因として考えられているのが遺伝子異常、その中でも染色体異常は家族性アルツハイマー病、つまり遺伝的アルツハイマー病の可能性を含んでいます。現在、研究が盛んに行われていますが、遺伝説も含めて、全てが未だに闇の中と言っていい状況にあり、早期発見が唯一、確定的な治療の目安といえるでしょう。

アルツハイマー病の進行とケア

アルツハイマー病は遺伝子異常説が濃厚ではありますが、原因の特定には至っておらず、そのため治療法も確立されていません。但し、アルツハイマー病の診断と治療研究は絶える事なく続けられており、脳代謝促進を促すものや脳内の血行を促進するもの、あるいは脳の主要機能である記憶部位の活動に必要な物質を補給させるなど様々な手法が発表されています。アルツハイマー病の症状の中で、一番やっかいなのは死滅した脳神経細胞は再生しないという現実です。基本的には進行を食い止めるのが治療の主体であり、進行そのものが止まればアルツハイマー病の治療方法としては根治として考える事もできると思います。アルツハイマー病に起因する認知症が診断の結果、見つかった場合、家族や周辺に与える心理的ストレスも大きく、アルツハイマー病の発症者本人だけでなく、こういった周囲の人々に対するケアやカウンセリングの手法も活発に議論されています。

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